【まっさらだから悩むこと その2】

社会に出たらまず意識を変えなくてはならないことは学生時代に、うすうす感じていたと思います。

しかし実際に、自分がその立場になると、どうして良いかわからず時間だけが進んでしまいます。

そして先輩と一緒に仕事をしていると、自分は何もできないことを思い知らされます。

聞かれても何もわかりません。何を聞けば良いのかもわかりません。

「わからない部分がわからない」のです。自己嫌悪に陥り、悩み辛くなります。

しかし、これは正常な感覚です。初めての社会では、誰もが感じることです。むしろ不安を感じることで成長します。

【だれもが悩みながら仕事をしている】

私の経験からすると仕事での正解は一つではありません。

毎日、先輩や上司たちも悩みながら仕事をしています。

どんな小さな仕事でも、この方法で良いのか、法令に違反してないか、組織の方針に反してないか、などなど迷いつつ仕事をしています。

あなただけでなく、みんな悩んでいるのです。心配することありません。悩んでいいのです。不安になっていいのです。

どんなに仕事ができる先輩も、部長も、社長も毎日悩みながら仕事をしているのです。

仕事の悩みを解決する最善の方法は、わからないことをなくすことです。

仕事がわからないから不安になり、どうしたら解決できるのかと悩みます。

そして、その解決策がないのに見つけようとします。暗い洞窟に迷い込み、出口が見えずに辛くなります。

最初のうちは、仕事がわからなくて良いのです。時間をかけて身体で覚えていくうちに、自然と仕事が理解できるようになります。

いろいろな現場を体験しているうちに、ある時、ふと理解できるようになるのです。

今は悩んでいても、深刻にならないことです。わからないときは、先輩や上司に聞き、それでも理解できないときは、「ま、いいか! そのうち、わかるだろ」とスルーします。

すぐに頭を切り替えることです。本当に理解できるまでは先輩や上司の指示に従うほかはないのです。

自分の担当の仕事について、時間に余裕があるときは、過去の書類を見せてもらったり、先輩のやってきた仕事をみたり、先輩が毎日何をやっているのかよく見るのです。

しかしすべてを覚える必要はありません。

サッと見て、視覚で捉えるだけでも十分です。

すると実際に現場を担当することになったときに役立ちます。

(あ、この工事なら、たしか、あの先輩がやっていたな。書類も過去のものが綴られていた)と思い出せます。

次に大切なことは、自分の所属する部署の仕事は、すべて自分の勉強になると考えて、積極的に周りの人を手伝うことです。

今、自分が所属しているからこそ「見ることのできる書類や現場」がたくさんあります。

大変かも知れませんが、同僚や先輩の仕事を積極的に手伝うのです。そうすることで加速度的に仕事を覚えることができます。

そして同時に仲間が増えていきます。

つまり、あらゆる情報を浴びる(吸収する)という姿勢で仕事をするのです。情報は知識になります。そして自分に役立ちます。

仕事を正しく覚えると、実生活でも役立つことが多いです。(その3につづく)